イカ墨を作ってくれる、イカ!どんな生き物なんでしょう?
まずはじめに、烏賊(いか)ってどんな魚?イカは魚ですか?
イカは、タコと並んで背骨のない無脊椎動物で、「軟体動物」という仲間に入ります。イカの体は、頭(眼と口のあるところ)の下に10本の足が、頭のすぐ上に内臓があり、足-頭-内臓が一直線に並んでいます。このためイカ類は分類学上「頭足類」とよばれています。
◆ 烏賊小話(1)
墨を吐くのはイカ(烏賊)だけではありません。タコ(蛸)も吐きます。 タコの墨はあたり一面に拡がり、攻撃相手に「目くらまし」し、逃げる為の煙幕です。 イカは、イカの姿そっくりに墨を吐き、ダミーの役割をします。さらにイカ墨が魚のエラ等に引っかかると呼吸が出来なくなったりし、イカ自身にとっても危険なもので、自分で吐いた墨で死ぬ事もあります。ボクシ(墨死)という。
◆ 烏賊小話(2)
イカの足は10本、蛸(たこ)は8本と昔からいわれていますが本当??
基本的にはイカもタコも左右4本で8本が正解です。
イカはこのほかに、餌を獲るための蝕腕と呼ばれる足が左右に1対、普段は体内に隠していて合計10本となります。オスの場合、蝕腕の1本はメスの口の周囲に精包(精子の塊が入った袋)
を渡す男性器の役割をしたりします。人間にたとえると、手に触れただけで受精することになります。